小規模事業者持続化補助金でホームページ制作する方法

「補助金でホームページって作れるの?」 「どんな内容なら審査に通る?」
小規模事業者持続化補助金でホームページ制作を検討している新潟の事業者さんから、よくいただく質問です。結論から言うと、販路開拓につながるホームページ制作は補助対象になります。ただし、内容・見積書の形式・経費区分に注意が必要です。
dot-liftでは実際に複数の補助金案件をサポートしており、採択された案件・差し戻しになりかけた案件の両方を経験しています。この記事では、その実務経験をもとに「補助金で通りやすいホームページ制作の構成」を具体的に解説します。
- 補助金でホームページ制作が対象になるかの考え方
- 審査で通りやすいホームページの構成
- 見積書・経費区分の注意点
- dot-liftが現場で感じた「通りやすい提案の形」

DOT LIFT代表 佐藤 聡昭
Webマーケター
SEO・MEO・AIを活用した集客支援を専門とし、中小企業・個人事業主のWeb集客を支援。
メディア運用15ヶ月で月間30万PV達成・サロン支援1年で売上2倍など数値実績多数。不動産・サロン・宿泊施設・コーポレート・塾など多ジャンルの制作実績があり、ECサイト・多言語対応・予約システム実装・SNS運用・Web広告まで幅広く対応しています。
小規模事業者持続化補助金でホームページ制作は対象になる?

補助金でホームページ制作は対象になります。ただし「どんなサイトでも対象」ではなく、販路開拓・売上向上につながる構成であることが審査の基準になります。
販路開拓につながるWeb制作は対象になりやすい
小規模事業者持続化補助金の目的は「販路開拓」です。この目的に合致するホームページ制作は、「ウェブサイト関連費」として補助対象になります。詳細な補助対象経費の定義については、小規模事業者持続化補助金事務局の公式サイトおよび中小企業庁の小規模事業者支援ページでご確認ください。
販路開拓につながるWeb制作の例をあげます。
- LP(ランディングページ)制作 → 新規集客を目的としたサイト
- 予約導線の設計・実装 → 問い合わせ・予約を増やす仕組み
- SEO対策を組み込んだサイト構成 → 検索からの集客強化
- 多言語対応サイト → 新たな顧客層(インバウンド等)へのリーチ
いずれも「サイトを作ること」ではなく「集客の仕組みを作ること」が目的です。審査でも、販路開拓への貢献が読み取れる内容かどうかが確認されます。
ただの会社案内サイトでは弱い
「会社の概要をホームページにまとめたい」という目的だけでは、補助金の審査で弱くなります。
- 会社名・住所・電話番号を載せるだけのサイト
- 既存顧客向けの情報提供サイト
- 更新される予定がないコーポレートサイト
こうした内容では「販路開拓への貢献」が説明しにくくなります。 補助金でホームページ制作を行う場合は「このサイトで誰に向けて何を売るのか」を明確にすることが、採択への第一歩です。
「集客導線」が重要
審査で評価されやすいのは、集客の流れ全体を設計したホームページです。
単にきれいなサイトを作るだけでなく、「Instagram→LP→予約」「Google検索→LP→LINE登録」といった集客の導線を設計することで、補助金の目的(販路開拓)との整合性が高まります。
dot-liftでは補助金案件のホームページ制作を行う際、必ず「このサイトでどうやって新規顧客を獲得するか」の導線設計から入ります。この考え方が、採択率を高めるポイントになっています。
補助金で通りやすいホームページ構成とは?

補助金で通りやすいホームページは、「集客の仕組みが完結している」構成です。 以下の要素を組み合わせることで、審査での説得力が高まります。
LP型トップページ
トップページをランディングページ(LP)型にすることで、訪問者をそのまま問い合わせ・予約・購入へ誘導できます。具体的には次のような構成が基本。
- キャッチコピー(ターゲットへの訴求)
- 課題提示(読者の悩みに共感)
- サービス内容・強みの説明
- 実績・口コミ・事例の紹介
- CTA(問い合わせ・予約ボタン)
通常のコーポレートサイトのようにメニュー型にするより、LP型にすることで「ページを見た人がアクションを取りやすい構成」になります。補助金の審査でも「集客につながるサイト設計」として評価されやすい点が大きな強みです。
dot-liftが実際に補助金案件でサポートしたSIKISAI(千葉・パーソナルカラーサロン)では、LP型トップページと合わせてSEO集客を中心とした導線設計を実施しました。その結果、アクセス数は2倍以上に拡大し、ホットペッパー依存の集客から脱却することができました。
LINE導線
LP型トップページと合わせて、LINE公式アカウントへの誘導を設計することで、リピート集客の仕組みができます。
「LINE登録からリピートへの導線」は、販路開拓の仕組みとして審査でも評価されやすい設計です。具体的な設計例は以下のとおり。
- トップページのCTAボタン → LINE追加
- LINE登録特典(初回割引・限定クーポン等)
- LINE配信で再来店・リピートを促す
LINEへの誘導設計は単なるSNS連携ではなく、リピーター獲得の仕組みとして補助金の目的とも合致します。 ウェブサイト関連費の中に「LINE登録ページの制作費」「LINE連携設定費」として計上することで、補助対象の経費として申請できます。
予約導線
ホームページから直接予約・問い合わせができる仕組みを整えることで、集客効果を最大化できます。
dot-liftが実際に補助金案件で発行した見積書には、「予約導線設計・予約システム連携 〇〇円」という項目を設けました。予約システムとの連携設定は「制作費」として計上できるため、補助対象になりやすい費用です。実際に対応できる主な内容は次のとおりです。
- Square・STORES予約との連携設定
- フォームの設置と自動返信メール設定
- LINE公式アカウントの予約受付フロー構築
予約導線を設計することで、問い合わせのハードルを下げ、集客効果をより高めることができます。
Instagram導線
Instagram集客を活用する事業者向けに、Instagram→LP→予約という導線をホームページ制作に組み込むことで、集客効果が高まります。
InstagramからLPへの誘導をスムーズにすることが、導線設計の核心。以下の3点が実装の基本です。
- プロフィールのリンク先をLPに設定
- LP上に「Instagramはこちら」の相互誘導を設置
- ハイライト・投稿からLPへのCTAを統一
Instagram広告の出稿費は補助対象外ですが、広告用クリエイティブの制作費や計測設定費は補助対象として計上できます。
計測環境構築
ホームページ制作と合わせて、Google Analytics(GA4)・Metaピクセル・サーチコンソールの設定を行うことで、集客効果の測定ができるようになります。
この計測環境構築費は補助対象になりやすく、実績報告でも「事業の成果」を数値で示すための基盤になります。
dot-liftが発行した見積書には「Google Analytics設定、Metaピクセル設定、コンバージョン計測設計 〇〇円」として計上し、審査を通過した実績があります。
計測データは補助金の実績報告書に活用できるため、最初から設定しておくことで後の書類整備がしやすくなります。
ここで一度、補助金を活用したホームページ制作についてご相談ください。 dot-liftでは導線設計から制作・見積書の作成まで一貫してサポートしています。
LP制作だけだと弱いケースもある

LP1枚を作るだけでは、補助金の審査でも採択後の集客効果でも弱くなるケースがあります。
LP単体より「導線設計」が重要
LP(ランディングページ)は強力な集客ツールですが、単体で機能するわけではありません。
LPに訪問者を集める「流入設計」と、訪問後に行動を促す「CTA設計」がセットになってはじめて集客効果が出ます。
- 流入: Instagram・Google広告・SEO・LINE配信などからLPへ誘導
- CTA: LP内で予約・問い合わせ・LINE登録へ誘導
この流入とCTAの設計が整っていることが、補助金審査での「販路開拓の仕組みがある」という評価につながります。LP単体ではなく「流入からCTAまでの一連の流れ」を設計することが、採択率を高める鍵です。
下層ページを後から追加する考え方
最初の補助金申請ではLPを1枚制作し、その後の事業成長に合わせて下層ページを追加していく方法があります。
- 1回目の補助金申請:LP制作(集客の入り口を作る)
- 2回目以降:事例紹介ページ・FAQ・サービス詳細ページを追加
この段階的な拡張を見据えてLPを制作しておくことで、後からWordPressサイトとして拡張しやすくなります。最初からWordPressで構築しておくことが、長期的な運用コストを下げるポイントです。
LP型ホームページという考え方
「ホームページ」と「LP」を分けて考えるのではなく、LP型のホームページとして最初から設計する方法が、補助金活用では最も効率的です。
- トップページはLP型(集客・問い合わせに特化)
- ヘッダーメニューは最低限(HOME・サービス・実績・お問い合わせ程度)
- SEOを意識した構成(後からブログ追加が可能)
このように設計することで、補助金で作った1サイトが「集客ツール」として機能し始めます。
かのう行政書士事務所では、LP型のホームページ制作とGoogleビジネスプロフィールの強化を組み合わせました。開業直後はゼロだった問い合わせが、制作翌月には2件に増加し、その後も継続的に問い合わせが入るようになっています。
補助金でホームページ制作する時の注意点

補助金でホームページ制作を行う場合は、以下の4つの注意点を事前に把握してから申請の準備に入ってください。
ウェブサイト関連費の1/4ルール
小規模事業者持続化補助金では、ウェブサイト関連費は補助対象経費全体に対して一定割合が上限になるルールがあります。
例えば、補助対象経費の合計が100万円の場合、ウェブサイト関連費として認められるのは最大25万円程度です。ホームページ制作に予算を集中させる場合は、他の経費(設備費・広告費等)とのバランスを考えた構成が必要になります。
この割合の詳細は申請区分・公募回によって変わるため、正確には商工会議所または事務局に確認してください。
広告費を混ぜない
LP制作費と広告出稿費を同じ見積書に混ぜて計上することは避けてください。
LP制作費はウェブサイト関連費として補助対象になりますが、Meta広告・Instagram広告の出稿費(媒体費)は補助対象外になるケースがほとんどです。
dot-liftでは補助金案件の見積書に「広告費(Meta広告費)は別途、媒体への直接支払いとなります」「広告運用代行費は本見積には含まれておりません」と備考欄に明記しています。この記載が、審査時の説明にもなります。
一式見積は避ける
「ホームページ制作一式 500,000円」という見積書は、審査で差し戻しになるリスクがあります。
補助金の審査では「何にいくらかかるのか」が明確でないと、補助対象かどうかを判断できません。見積書は工程ごとに分解することが必須です。
通りやすい見積書の分解例をあげます。
| 品目 | 作業内容 | 金額 |
|---|---|---|
| コンセプト設計・ターゲット設計 | ターゲット分析、ペルソナ設計、導線設計 | 80,000円 |
| LP制作(メインページ) | 構成設計・コピーライティング・デザイン制作・コーディング | 180,000円 |
| LP制作(ABテスト用ページ) | 構成設計・コピーライティング・デザイン制作・コーディング | 90,000円 |
| 計測環境構築 | GA4・Metaピクセル・コンバージョン計測設計 | 50,000円 |
| 予約導線設計 | Square予約システム連携・フォーム設置 | 60,000円 |
| 保守・改善対応(6ヶ月) | 軽微修正対応・導線改善提案・UI/UX改善 | 180,000円 |
このように分解することで、審査担当者が各項目の妥当性を個別に判断できます。
保守費の扱い
「月額保守管理費」という表記は審査で引っかかりやすくなります。
保守に近い費用でも、「軽微修正対応・導線改善・UI/UX改善」という表記にすることで、制作・改善業務として位置づけられます。
実際にdot-liftが発行した見積書では「保守・改善対応(6ヶ月) 軽微修正対応、導線改善提案、UI/UX改善対応 6ヶ月×30,000円=180,000円」という形で計上し、審査を通過しています。
実際におすすめな進め方

補助金を最大限に活かすには、最初に「何を検証するか」を決めてからサイト制作に入ることが、失敗しない鉄則です。
まずLPで検証
補助金の1回目の申請では、まずLP(ランディングページ)1枚を制作して集客効果を検証する進め方が有効です。
LP1枚であれば制作費を抑えられ、補助金の枠内で収まりやすくなります。また、1枚に絞ることで「何が集客に効いているか」を明確に測定できます。最初のステップとして、まず1枚のLPで仮説を検証することが、効率的な補助金活用の鉄則です。
dot-liftでは、LP制作と同時にGA4・Metaピクセルの計測設定を必ず行います。計測データが取れていることで、次の改善の方向性が見えてきます。
反応を見てホームページ化
LPで集客効果が確認できたら、そのLPをベースにホームページ全体を構築する段階に進みます。
- LPで反応が良かったコンテンツを下層ページに展開
- サービス詳細・事例紹介・FAQ・スタッフ紹介などを追加
- SEOを意識したWordPressサイトとして拡張
2回目の補助金申請を活用すれば、サイト全体の構築コストを抑えることも可能。LPの検証結果を土台にしたホームページ化は、無駄のない投資につながります。段階的な拡張こそ、補助金を賢く使い切る王道の進め方です。
SEOを後から強化
集客の仕組みができたら、SEOコンテンツの追加でオーガニック流入を強化します。
ターゲットキーワードに合わせたブログ記事・事例紹介ページを追加することで、広告費ゼロで継続的な集客が実現します。
SIKISAI(千葉・パーソナルカラーサロン)では、SEO集客を中心とした導線設計の結果、「千葉 パーソナルカラー診断」「千葉 メイクレッスン」などのキーワードで上位表示を達成しました。ホットペッパー依存の集客から脱却し、売上も2倍以上に拡大した実績があります。
Web制作会社として感じた”通りやすい提案”

補助金案件を複数経験してきたdot-liftが感じた、採択されやすい提案の形を整理します。
「ホームページ制作」では弱い
「ホームページを作りたい」という相談をそのまま補助金申請に持ち込むと、審査で弱くなります。
「ホームページ制作」という言葉だけでは、「何のために」「誰に向けて」「どうやって集客するか」が伝わりません。補助金の審査担当者は、事業計画の中で「このサイトで本当に売上が上がるのか」を確認しています。
「集客導線構築」として提案する
通りやすい提案の形は、「集客導線構築プロジェクト」として位置づけることです。
件名・事業計画書・見積書のすべてに「誰に向けて、何のために、どうやって集客するか」を一貫させることで、審査での説得力が高まります。
dot-liftが実際に補助金案件で発行した見積書の件名は「InstagramおよびWeb導線を活用した新規顧客獲得・予約導線設計」です。単なる「ホームページ制作」ではなく、集客の目的と手段を明確にした表現にすることで、補助金の目的(販路開拓・売上向上)との整合性が高まります。
予約・LINE・広告まで含めると強い
補助金で採択されやすいのは、以下のすべてを含んだ提案です。
- LP制作(集客の受け皿)
- LINE登録導線(リピート集客の仕組み)
- 予約システム連携(問い合わせ→予約への変換)
- 計測環境構築(GA4・Metaピクセル設定)
- 広告クリエイティブ制作(Instagram広告用バナー等)
これらを一体で設計・提案することで、「単なるホームページ制作」ではなく「集客の仕組みを丸ごと構築するプロジェクト」として見積書が整います。
弊社のクライアント様の例としては、サイトフルリニューアルとGoogleビジネスプロフィール(MEO)の強化を組み合わせました。
各店舗のGoogleビジネスと店舗ページを連携させた結果、アクセス数が2倍以上に拡大し、Googleマップ経由の集客が安定しています。フランチャイズ加盟の問い合わせも増加しており、サイト制作と集客設計を一体で行うことの効果が出ています。
よくある質問(FAQ)

- 補助金でホームページを作る場合、金額の上限はありますか?
-
小規模事業者持続化補助金では、ウェブサイト関連費は補助対象経費全体の1/4が上限とされています。例えば補助対象経費の合計が100万円であれば、ウェブサイト関連費として計上できるのは最大25万円程度です。申請区分や公募回によって変わるため、商工会議所または事務局に事前に確認してください。
- ホームページ制作のみで申請することはできますか?
-
可能ですが、ウェブサイト関連費だけの申請では審査での評価が弱くなりやすいです。設備費や販促費など他の経費と組み合わせつつ、サイトが「販路開拓につながる仕組み」であることを事業計画書で明確に説明することが採択率を高めるポイントです。
- WordPressで制作した場合も補助対象になりますか?
-
はい、WordPressによるサイト制作も補助対象になります。重要なのは制作ツールの種類ではなく、「販路開拓につながる構成かどうか」です。WordPressは後からSEOコンテンツを追加・拡張しやすいため、補助金案件でも多く採用されています。
- 見積書はどこに頼めばもらえますか?
-
ホームページ制作会社・フリーランスのWeb制作者・LP制作専門事業者など、制作を依頼する業者から取得します。補助金申請に対応した業者であれば、工程ごとに分解した見積書を発行してもらえます。「一式」表記のみの見積書は審査で差し戻しになるリスクがあるため、必ず項目を分解してもらうよう依頼してください。
- 採択後にホームページの内容を変更することはできますか?
-
採択後の大幅な変更(経費の追加・削除・金額の大幅変更など)は事前に事務局への相談・変更申請が必要です。軽微な修正(テキスト修正・画像差し替え程度)は問題ないケースが多いですが、変更の前に事務局へ必ず確認してください。
- 補助金申請はどこの窓口に相談すればよいですか?
-
小規模事業者持続化補助金の申請窓口は、事業者の所在地を管轄する商工会議所です。申請前に必ず担当窓口へ相談し、補助対象経費の範囲や申請スケジュールを確認してください。
まとめ|補助金では「作る」より「集客設計」が重要

補助金でホームページ制作を行う場合は、「サイトを作ること」より「集客の仕組みを作ること」に焦点を当てることが採択のポイントです。
この記事の内容を整理します。
- 補助金でホームページ制作は対象になる ただし「販路開拓につながる構成」であることが条件。会社案内サイト・名刺代わりのサイトだけでは弱い
- 通りやすい構成はLP型×集客導線設計 LP型トップページ・LINE導線・予約導線・Instagram導線・計測環境構築を組み合わせることで審査の説得力が高まる
- 見積書は工程ごとに分解する 「一式」はNG。コンセプト設計・LP制作・計測設定・保守改善を個別項目で明記する
- 広告費は分けて管理する 広告出稿費は補助対象外。見積書に混ぜず、クライアントが直接媒体へ支払う形にする
- 「集客導線構築」として位置づける 件名・事業計画・見積書のすべてで「誰に向けて何を売るか」を一貫させることが採択率を高める
dot-liftでは小規模事業者持続化補助金を活用したホームページ制作・LP制作の相談を受け付けています。 新潟県長岡市を拠点に、補助金の採択実績のある見積書の作り方から実際の制作まで、ワンストップでサポートします。

